田んぼの復興を待ちわびていたアカガエルたち
風沢島前浜の復興した田んぼには、一斉にアカガエルの卵塊が見られました。復田んぼの畦を一歩歩くたびに卵塊が目に飛び込んでくきます。40筆ある小さな棚田の畦沿いには、無数の卵塊が生みつけられ、発生が進んで、数日後にはかわいらしいオタマジャクシが泳ぎ出すでしょう。
「ふゆみずたんぼ」を行うことで、アカガエルが着実に戻ってくることが各地で報告されていますが、被災地の田んぼで、いち早く春の気配を感じ、田んぼの復興に感謝しているのは、アカカエルたちなのかもしれません。3月22日から5日間。53名のボランテイアの皆さんが風沢島の田んぼの復興に力を貸してくれますが、まずは、田んぼの生きものたちのたくましい復興の姿に感激してもらいたいと思っています
被災した田んぼに、カエルたちが生息しているということは脱塩が成功してしていることの証です。化学物質や特別な微生物を使わなくとも、水と生態系の持つ力だけで、場所によっては田んぼの脱塩が可能だということを忘れてはなりません。人間の力が生態系の回復力にはるかに及ばないことがあることを、謙虚に学ぶべきです。
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