つつましやかな豊かさ
ネパールの農村でのできごとです。路地の奥で少女の姿に目が止まりました。炊事の番をお母さんに言いつかったのでしょう。少女はひとりで、鍋の前で熱心に声を出して一冊の古い本を読んでいます。そこにj光がさして、少女の影が壁に映しだされます。
そして今、津波の被災地の南三陸で、土台しかなくなった家に思い出のかけらをさがしにきた家族を思い出します。小学生らしい女の子は、私に言いました。『私の歯ブラシが残っていたの』と、笑顏を見せながら。私たちはあまりにも豊かになりすぎて、ものにも命があり、ごく身近な大切なものがなくなることの悲しさも忘れてしまっています。ネパールの少女も南三陸の少女も、私たちに伝えています。ほんとうの豊かさとは何かということを、、、。
少女の影に神が見えるのは、私だけでしょうか?
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