津波によって土壌微生物活性が高く保たれる

そんな豊かな田んぼの生きものを調べる

 

津波を被った土壌は

土壌微生物多様性・活性値が高い

田んぼの生物多様性を次の世代に伝えるために被災地の地域のこどもたちを対象にした田んぼの生きもの調査を行っています(写真は南三陸の田んぼの生きもの調査の様子)。

田んぼが、湿地としての機能を回復することによって、田んぼに生きものが戻ってくることを実感できることが大切です。

いま、被災地の田んぼの豊かさを学ぶことのできる環境学習の教材づくりが急がれています。

田んぼの生物多様性を体感する!

土壌微生物多様性・活性値とは、微生物群集の有機物分解能力の強さと多様性の高さを総合的に数値化したものです。

独立行政法人農研機構中央農業総合研究センターの横山和成博士らの研究によって、これまで測定が難しかった土壌の微生物相の豊かさを、科学的に数値化する方法が開発されました。95種類の異なった有機物(微生物のエサ)が入った試験用プレートにサンプル土壌の懸濁液を入れて、有機物分解の速度と多様性を自動的に測定し数値化するものです。微生物が分解できたウェル(右写真の丸型の1つ1つ)は、赤紫に発色します。微生物多様性・活性度の高い土は、プレート全体が濃い赤紫色に見えます。この測定方法で津波の土を見て見ると、津波によって運ばれて来た土(a層)が最も濃い色を示すことが分かりました。津波によってもたらされた土は、豊かな微生物群集を含んでいるため、土壌微生物の多様性・活性値の高い、つまり微生物的に豊かな土なのです。
(DGC総合研究所 http://www.dgc.co.jp)