『ふゆみずたんぼ』によって

塩害が抑制される

 

抑塩策としてのふゆみずたんぼの実績

除塩のために化学物質を使用したり、土壌の大幅な入れ替えを行うと、土壌の化学的・物理的な性質や周辺の生態系に大きく影響することが考えられます。

私たちは、川の水や湧水、雨水などを利用して、水の力だけで抑塩することに成功しました。

田んぼに水を張ることで、塩分を希釈し、塩分濃度の高い重い塩水を作土層より深く押し下げることができます。左のグラフのように天然の雨水を利用するだけで、わずか数ヶ月で塩分濃度が急激に下がっていることが分かります。塩害で困っていたヨーロッパの田んぼもこの方法で抑塩に成功しています。

塩竈市寒風沢島の被災水田の

土壌塩分濃度の変化

スペインの地中海沿岸地域では、収穫を終えた全ての田んぼに一斉に水を入れる『ふゆみずたんぼ』が行われています。ラムサール条約湿地であるエブロデルタでは、塩害を防ぐ方法として、写真のような湛水した田んぼの広大な風景が見られるのです(右の写真は12月に撮影)。

生態系の復元力(resilience)を

活用した田んぼの復興マップ

生態系の復元力を活用した、田んぼの復興は、これまで宮城県、岩手県を含めて複数ヶ所で行われています。問題をひとつひとつクリアしながら、それぞれの地域に合った田んぼの復興が行われています。